イベントレポート
「車いすバスケットボール」
「車いすバスケットボール」
男子日本代表候補の4選手が登場
最初のSHOWCASEは、車いすバスケットボール男子日本代表候補の豊島英選手(宮城MAX)、秋田啓選手(岐阜SHINE)、大舘秀雄選手(埼玉ライオンズ)、香西宏昭選手(NO EXCUSE)がデモンストレーションに登場。5人制でも基本の練習であるツーメン(※2人1組でパスをつなぎながらシュート)とスリーメン(※ツーメン同様に3人でシュート)だが、車いすバスケはよりスピーディーに行われていく。コートやゴールのサイズは5人制バスケと全く一緒。6m75cm離れた3Pシュートを打つポイントについて、「ジャンプができないので、車いすの勢いをつけて打つこと」とバスケットLIVEで視聴するファンに向け、京谷和幸ヘッドコーチが説明する。ジャンプはできないが「ティルティング」という片輪を上げて高さを出す技がある。実際にジャンプボールやゴール下での1on1など、特徴ある妙技を見せてくれた。
タイムトライアルで圧巻のパフォーマンス
コートの両サイドに置いた障害物をスラロームで抜け、シュートを決めるタイムトライアル。4選手に加えてイベントの進行役であり、元女子代表(5人制)の中川聴乃さんがチャレンジ。中川さんの記録は1分23秒20だったが、「練習よりも良かった」と京谷ヘッドコーチは評価する。続く豊島選手は、「1分以内」を目標に、車いすを走らせる。さすがは日本トップクラスのチェアスキル(※車いす操作技術)を誇るだけあり、いきなり25秒46の好記録を叩き出した。秋田選手は1本目のシュートを決めた後、ボールがコート外に飛び出し、無念の44秒50。スピードある大舘選手は33秒32、ラストの香西選手も好記録を出したが27秒24で及ばず。豊島選手が優勝し、デモンストレーションとタイムトライアルを通じて車いすバスケの魅力を存分に披露してくれた。